workshop ×(株) CHANEL japan 代表取締役 Richard Collasse#2

4.ココシャネルの軌跡と信念

元々、洋裁が得意だった。その抜群のセンスと細やかな技術がセレブの間で話題となり、
ついにはフランスのカンボン通りに帽子専門店「シャネル・モード」を開店することとなる。1910年、シャネル27歳のことだった。瞬く間に彼女の評判は広がり、なんと4年後にはフランスのリ
ゾート地、ドーヴィルにココシャネル初のファッションブティック「ガブリエル・シャネル」を開店。

「あの頃は、女性に”自由”が無い時代でした。現代とは全く違う世界だったのです。スポーツはおろか外出さえも許されない。当然、女性たちのファッションにもスタイルが無く、あまりにも退屈なものだった
。女性は、ただの、男性の添え物でしかなかったのです。」


ココシャネルはそんな時代に対して怒っていた。女性も、男性と同じくらい自由で在るべきだと考えていた。彼女は決断した。行動に移した。当時、女性が揃って身につけていたコルセットを解放したのである。それは同時に女性の”自由”の解放を訴えることでもあった。「彼女は全てを変えたのです。女性のスタイルを・ファッションを・生き方を。時代に逆らい、女性も男性と同じくらい”自由”であることを訴え続けました。彼女の心にはずっと”自由”という名の信念が根付いていたのです。」

ココシャネルは信念をぶらさなかった。その後、ジャージ素材・パンツスーツ・リトルブラックドレス
・ジャケット・イミテーションジュエリー・・と、当時タブーであったスタイルを立て続けに提案していく。「彼女の快進撃は、決して揺れ動くことの無い”信念”があったからこそ。そしてそれは現在のCHANELにも生き継がれています。つまり、ココシャネルという一人の女性が、今尚多くの人々の心を突き動かしているのです。」

余談ではあるが、ココシャネルの信念を顕著に表すエピソードがある。実は誰もが馴染みのあるサンプロダクト(日焼け止め)を一番始めに発売した人物は、何を隠そうココシャネルなのだ。〜〜女性だって男性と同じようにスポーツをするし、海水浴だってする。なぜなら私たちは”自由”という名のもとに生まれ
ているのだから!!〜〜そんな彼女の声が聞こえてきそうな逸話である。


5.オーラの原点

さて、ココシャネルが「最強のオーラの持ち主」であることは前述した通り。ではその「オーラ」の源は一体どこにあるのだろうか?ルーツは幼少時代にあるという。

「幼い頃に母親を亡くし、その後父親にも捨てられた孤児ココシャネルはカトリック教の修道院に引き取られ、育ちました。そこで培われた考え方が彼女の心を支えていたのではないかと私は思います。」

彼女が大切にしていた考え方とは、全ての物・全ての人間に対して・・

・礼儀正しくある事。
・規律を守る事。
・シンプルである事。
・平等である事。
・自由である事。

これは、カトリック教の基本理念とよく似ている。

Discipline(規律、礼儀の正しさ)
Rigueur (厳格、厳しさ)
Austerite(シンプル、白黒)
Egalite(平等)
Liberte(自由)

まさにこれが「とんでもないオーラの持ち主」ココシャネルの原点である。
幼少時代から培われていたこの考え方こそが、実は彼女の原動力となったのではなかろうか。
きっと、孤児というコンプレックスもあっただろう。隣の芝生が青く見えることも、幾度となくあっただろう。しかし、決して恵まれていたとは言えない環境で育ったことが、彼女を強くした。

固定観念を取っ払い、自らの内なる「魂」と向き合えた時。初めて人間は人生を前に前に突き進むことができる。そしてその歩みの先に在るものこそ、ひとりの人間としての「オーラ」や「魅力」なのではないか?

6.自分というブランドを磨く

コラス氏は言う。
「いい子になるな! いい子でいることは、自分を殺すことと同じである。あなたたちには、あなただけの美しさが在る。ひとりひとりには大きな価値があるのです。まずはその事実を理解し、自分だけの価値を見いだす努力をしなさい。」私たちは、籠の中の鳥になる必要は、ないのである。

もしかすると。ココシャネルがそうであったように、「自分という人間」はすでに「ひとつのブランド」なのかもしれない。そのブランド価値を高められるか否かは全て自分次第。これから先の、己の生き方による。壁にぶち当たるときもある。他人に邪魔をされることもある。それでも自分というブランドを磨く努力を怠ってはいけない。

コラス氏は最後に、大切なメッセージを教えてくれた。
「自分の外面と内面がいかにひとつになっているか・・それが、自分自身が幸せになる唯一の方法なのです。私は今改めて期待している。この場所にいる全ての日本人モデルの皆さんが、自分らしい人生を築ける女性となることを。あなたのスピリットを大切に、歩みなさい。」

モデルとして、一人の人間として輝く。与えられた美。培っていく美。挑戦すること。殻を破ること。

 

さあ、今こそ人生に対する向き合い方を変えるチャンス。そう思うとワクワクしてこないか?

 NAOKI INFORMATION

 

祈りの写真展

 

去年8月より奈良にて祈りの写真展を開催しました。

 

 〈開催記録〉

2022年

8月14日〜21日 達磨寺

9月1日〜4日 達磨寺

10月4日〜10日 東大寺二月堂 北参籠所

10月14日〜23日 今井町 中西宅

11月12日〜13日 高取町(西方寺・光明寺・満法寺)

11月15日〜20日 奈良教育大学 教育資料館

11月23日 龍福寺

11月28日〜12月4日 西大寺 

 

2023年

4月16日〜23日 當麻寺 奥院

4月28日〜5月5日 金戒光明寺

 

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