動き方
「雑誌に合わせたポージングをしなくちゃいけない」それは固定観念であり、間違った考え方。
他人のマネをして撮った写真には「自分」が写ってこない。
観念に縛られ、狭い所で(同じポーズ、表情)続けていても似た写真ばかりになってワンパターンになる。
人のマネをする必要はない。その場所に自分がいる意味を表現すれば良いんだから。
かっこいい自分がいるなら、かっこよく。
カワイイならカワイイ自分を表現すればいい。
それが出来たら魅力的な自分を見てもらえる。
感動する写真ってリアリティを感じる物がベースで、その中の何かに対してみんなが魅力を感じるもの。
フッと集中している表情なのか、すごい怒ってる表情か、
満面の笑みぐらい笑っている表情なのか、それがリアリティ。
自分が見て感動するっていうもの、それを自分が表現する。
でも、その表情にもって行くためには動きを完璧にしないと。みんな動きができないから、
一生懸命動こうとする、そうすると今度は顔、表情がおざなげになってどんどんダメになる。
だからこそ、完璧に動きを覚えること、現場に来た時点でいちいち考えないで自然と動ける感覚を身につける必要がある。
動きは自然に、表情は意識的に自然な表現をする。動いているから、動きのある写真にはならない、動いてるだけのモーションでしかない。一瞬に閉じ込めたものが「動き」、写真は一瞬を写し撮るものだから。「動く」っていうのは結果の形がどれだけ「動き」に見えるか。
自然な流れで出来ることはない、それは偶然でしかないんだから。
全てを計算し、顔の表情で世界観を表現する。自分をいつも他者として客観的に見ていないとそれは出来ないことだね。
カメラの前だけがんばればいいと思っている人は多いよね、でもモデルはメイクルームでがんばらないと。
メイクの段階で気持ちを作り上げ集中し、撮影の意図を理解したうえで、その先に何を見るか。
メイクルームでしっかりと準備をして、カメラの前にたったら撮影を楽しむ。表現するんだからエンジョイしなくちゃ。